”MOTTAINAI”から生まれるシゴト。と、COP10。

海にて。
ノリ養殖で使われていた網を鳥獣防御用ネットやガーデニング用のネットとして売り出すとか。

農家にて。
基準の大きさに満たなかったり、いびつな形をしていて売りに出せず、畑に埋められるなどして廃棄されていた有機や、無農薬の農産物を安く卸させて頂き、食材にこだわるレストランと独自に契約して販売するとか。

そんなビジネスについて耳にしたことがあるでしょうか。

そんな、”MOTTAINAI”から生まれるアイデアを用いたコミュニティビジネス

こんなアイデアでもってするお仕事って面白く、いいなあと思う。
このお話を聞かせて頂いたのは、あるミーティングに参加した時に出会った、生物多様性フォーラムの事務局長、榊原正則さんからでした。

もうご存じの方も多いと思われますが、来年名古屋にて、
生物多様性条約第10回締結国会議(COP10)が、開催されます。

COP10支援実行委員会HP
http://www.cop10.jp/aichi-nagoya/index.html

★COP10て、何の略?
10th Conference of the Parties to the Convention on Biological Diversity

この来年開催されるCOP10に向け、市民レベルでも盛り上げてゆこうという思いで、CBD市民ネットという団体方々の集まりにより、
来月10月11日(日)に、COP10の1年前記念イベントが開催されます。

こちらのイベントで昼食をおもてなしする企業の方々は、このコミュニティビジネスの分野で活躍されている方々です。そして、ボランティアスタッフを募集中★

以下が、詳細です^^
少々長くなってしまいますが、勉強になる事が書いてありますので、ぜひ最後まで読んでいただけれ幸いです!


生物多様性条約 市民ネットCOP10一年前イベントで昼食を提供する
(特)生物多様性フォーラム「あいちの食(生態系サービス)でおもてなしプロジェクト」

★ケータリングサービスボランティアスタッフ10名の募集★

日時:2009年10月11日 9:00〜17:00
場所:名古屋国際会議場(4F)レセプションホール
 名古屋市熱田区熱田西町1-1
(地下鉄名港線「日比野」または名城線西高蔵」から徒歩5分)
事前説明会及び打合せ2回程度



★イベント情報★

     CBD市民ネット主催

  生物多様性条約COP10/MOP5開催
      1年前イベント

 2110年10月に名古屋で開催される生物多様性条約(CBD)第10回締約国会議(COP10)および第5回カルタヘナ議定書会議(MOP5)に向けて、日本の市民は何をすればいいのか? そして何ができるのか?
 
この問いかけに応えるために、開催のちょうど1年前となる2009年10月11日に、CBD-COP10/MOP5の会議となる名古屋会議場で、CBD市民ネット主催による1年前イベントを開催します。

日時:2009年10月11日 参加費:1500円(昼食代を含む)
 午前の部10:00〜12:00 交流の部12:00〜13:30 午後の部13:00〜16:30

場所:名古屋国際会議場(4F)レセプションホール
 名古屋市熱田区熱田西町1-1 http://www.ncvb.or.jp/ncc/
 (地下鉄名港線「日比野」または名城線西高蔵」から徒歩5分)

        【 プログラム 】
[午前の部]
 CBD市民ネット会員団体の活動発表と意見交換会

[交流の部]
 ・昼食ケータリングサービス(ケータリングコンセプト:国内自給率
  実施団体:(特)生物多様性フォーラム
      「あいちの食(生態系サービス)でおもてなしプロジェクト」
 ・ポスターセッション、名刺交換会

[午後の部]
 ・オープニングスピーチ(ジョフラフCBD事務局長)
 ・テーマ1「ポスト2010目標」にCBD市民ネットは何を求めるか
 ・テーマ2 CBD市民ネット各作業部会からの報告
  (法制度、湿地、MOP5、沿岸・海洋、普及啓発、TEEB、沖縄、中部、ほか)

募集団体情報です。

生物多様性条約COP10一年前イベント
 昼食ケータリングサービスコンセプト】

ケータリング:飲食店以外の場所に料理や飲料を運び、提供する事。

(特)生物多様性フォーラム              
あいちの食(生態系サービス)でおもてなしプロジェクト
 
 プロジェクトリーダー:        榊原 正利
 ケータリングサービスチームリーダー: 長田 絢


■ ケータリングサービスチーム 
 ケータリングサービスチームのコアメンバーは、家庭で家族の健康を担う主婦で、調理師、管理栄養士、料理教室講師、フードコーディネータ等、食に関する高いスキルを持つ有資格者が、食材の調査・発掘、レシピ開発、食材の調達・調理、ケータリングサービスを担当します。
また、調理やケータリングサービスでは、愛知県社会起業家支援委員会を中心に愛知県の大学生をスタッフとして実施体制を構築します。

■ 前回のケータリングサービス・コンセプト
 前回のケータリングサービスでは「食料ロス」をテーマに実施しました。
 国内自給率はカロリーベースで39%、愛知県にいたっては13%、生産ベースでも34%しかありません。私達が毎日食べる食事の多くの部分を輸入に頼らなければならない状況です。そんな中で日本の食糧ロスによる廃棄量は年間1940t、この数は4600万人の年間の食糧に匹敵します。この中には食品工場での加工ロス、外食産業での調理ロス、流通段階や消費期限切れによる廃棄ロス、食べ残しなどの家庭での消費ロスが挙げられます。更に生産段階で見た目が悪いなどの原因で流通規格外になり廃棄される食糧だけでも年間490tにも及んでいます。
 
メニューのメイン食材は、規格外で流通にのらずに廃棄されている野菜、豆腐工房の製造段階で産業廃棄物となっているおから、殻が薄かったり小さすぎるために出荷できない卵、枝で完熟して出荷できないイチジクなどです。これらの、味は変わらないのに廃棄されているもったいない食材を使って、化学調味料、添加物を一切使用せずに全て手作りで、美味しく食べて頂けるように工夫して提供させて頂きました。

■ 一年前イベント 昼食ケータリングサービス・コンセプト
 私たちが毎日食べているご飯、野菜、魚、肉など私たちが生きて行くために必要不可欠な食料の約6割を、木材は約8割を海外から輸入しており、世界の生物多様性の恵みを利用して暮らしています。そして、世界的には、過剰な耕作や放牧など資源収奪的な生産による土地の劣化、過剰な伐採や違法伐採などによる森林の減少・劣化、過剰な漁獲による海洋生物資源の減少などの生物多様性の損失が進んでおり、海外の自然資源を利用するわが国の消費が輸出国の生物多様性の恩恵の上に成り立っている面もあることに、私たちひとりひとりが気付くことが大切です。しかし、生物多様性の状況は地球規模で悪化をしており、また、日本の生物多様性の危機も解消されていません。

★今回のケータリングサービスのコンセプトは「国内自給率」とします。★

 地球規模で生物多様性の損失が懸念される中、食料の多くを輸入するわが国としては、窒素循環など物質収支の観点も含め、国際的な視野に立って国内自給率を上げ、自然環境や日本資源の持続的な利用の実現に努力する必要があります。
 その為、ケータリングサービスの料理に使用する食材は、出来うる限り国産品を使用し、料理に使用する各食材の国外依存率を「見えるようにわかるように」表記することを試みます。

■ 国内自給率をケータリングサービスのコンセプトとする背景
 地域食材である畜産物(牛・豚・鶏)、野菜や果物、愛知を代表する調味料(豆味噌・醤油)なども使用しますが、穀物自給率は28%となっています。これは、173カ国・地域中124番目(2002年時点)となっており、4大穀物(米・小麦・トウモロコシ・大豆)のうち、小麦・トウモロコシ・大豆のほぼ全量を輸入に頼っている。米の消費の減少に替わって畜産物や油脂の消費量が増大してきたが、肉類や卵など畜産業そのものの国内自給は必ずしも低くないものの、畜産物や油脂を生産するための大量の穀物や原料を輸入に頼っているのです。

 例えば、愛知を代表する調味料である豆味噌・醤油の原料である大豆の消費量と自給率をあげてみます。平成17年では、日本国内の大豆消費量は年間約434万トン。このうち国産大豆は約23万トンしかなく、ほとんどの大豆を輸入していることになります。434万トンのうち約308万トンはサラダ油など精油用の原料に使われ、残りの約125万トンが豆腐、味噌、醤油などの食品用に使用されました。平成17年ベースの大豆の自給率は、精油用・食品用を合わせた全体で5%、食品用に限った場合は21%です。

 次に畜産物(牛肉、豚肉、鶏)等の消費量と自給率を例にあげてみます。
 肉類の自給率は2003年度で、54%(牛肉自給率:39% 豚肉自給率53% 鶏肉自給率67%)。先進国のバイオエタノールの使用により輸入飼料が高騰し、多くの国内の畜産家が廃業に追い込まれ、現在の牛肉の国内の自給率は10%程度まで下がっており,そして、家畜飼料の国内自給率は25%,濃厚飼料自給率に至っては11%にしか過ぎません。牛肉は90%を海外に依存し、10%の国産牛を生産するため飼料の75%を海外に依存しているのが実態です。牛肉の国内自給率を上げようとすれば、その飼料の海外依存率は上がることに成ります。

 今回のケータリングサービスの食材の一つとして、北海道固有哺乳動物であるエゾジカも提供したいと考えています。北海道でのエゾジカの生息数は約60万頭。農林業被害は年間約30億円にものぼり、地球温暖化等の影響によりその生息エリアは広がりつつあります。毎年、10万頭を駆除しなければエゾジカの生息数は増え続け農林業被害は拡大すると北大の調査結果として報告されているが、少子高齢化により猟師は激減し、現在、駆除頭数は6万頭から7万頭に留まっているのが現状です。 エゾジカは、唯一、輸入飼料に頼ることなく、その保護と人との共生を維持しつつ、年間10万頭が食肉用として国内自給できる大型哺乳動物であり、本ケータリングサービスコンセプトの一つである日本資源の持続的な利用例の一つとして提案いたします。

ちなみに、このケータリングチームは、Japan Food Expert JFE−AYAという企業の方が事業をされています。女性の社長さん、長田絢さんが、活躍されてます★

JFE−AYA ホームページ
http://jfe-aya.jp/aboutus/index.html


「食」をテーマにしたコミュニティビジネスに興味がある人、
生物多様性について考えを深める機会に参加してみたい人、
こちらのボランティアにて、出会った方々から貴重なお話を聞いたり、事業を体験する貴重な機会になると思います★

参加してみたい!と思った方、是非下記までご連絡ください^^
cccaichi@gmail.com

その他にも、社会起業団体の開催されるセミナーやイベント、地域を元気にするいくつかのプロジェクトの情報を、今後も
当サミットのmixiコミュニティにて紹介しておりますので、お気軽にご覧ください★

社会起業支援サミット2009in愛知
コミュニティ
http://mixi.jp/view_community.pl?id=4418052


身近で、私達が生きてゆくために欠かせない「食」
食べ物について考えてみると、この私達の「食」は、周りにある、植物や動物、人間を含めた生き物の命の密接な関わりについて気づかされることが多くあると思います。

私達の地域から、国を超え、自分だけの持ってた価値観を超え、想像の旅はどこまでも広がってゆくなあ。。と、感じます。

和田でした。